Muse Code と Claude Code は、どちらもターミナルに常駐するコーディングエージェントです。実際に両方を触れる状態にして、確認できた範囲で対応関係を整理します。
先にお断り
本稿は仕様と設計の比較です。実際のコード生成品質を同一課題で比べたものではありません(Muse Code 側は認証を行っていないため)。品質比較は別途、ご自身の典型的な作業で行ってください。
基本仕様
| Muse Code | Claude Code | |
|---|---|---|
| 提供元 | Meta | Anthropic |
| 公開 | 2026年8月5日(ベータ) | 先行 |
| 形態 | ターミナル常駐型CLI | |
| プロジェクト設定 | AGENTS.md | CLAUDE.md |
| 非対話実行 | muse exec | あり |
| スキル | 組み込み10個+user/project/plugin | あり |
料金(100万トークンあたり)
| モデル | 入力 | 出力 |
|---|---|---|
| Muse Spark 1.2(標準) | $1.25 | $4.25 |
| Muse Spark 1.2(contributor) | $0.10 | $0.20 |
| Claude Opus 5 | $5.00 | $25.00 |
| Claude Sonnet 5 | $3.00 | $15.00 |
| Claude Haiku 4.5 | $1.00 | $5.00 |
円換算と詳しい内訳は料金の記事に整理しています。
公表されているベンチマーク
Meta 自身が公表した Terminal-Bench 2.1 のスコアでは、Muse Spark 1.2 が 82.9%、Claude Opus 5 が 86.7% です。提供元自身の数字で下回っています。Meta の担当者も、性能ではなくコスト面での選択肢として位置づけている旨を取材で説明しています。
設計として目を引く違い
Muse Code 側にあるもの
- 認証不要の
echoプロバイダ — 課金なしで配管を確認できる(記事) - 7段階の reasoning-effort — none から ultra まで
- LLMによる承認判定(
--approval-judge、既定on) - ネットワーク既定 proxy-only
- 他社セッション/スキルの取り込み(
import、skills import --from claude|codex) - イベントソーシング型のログと冪等キー(記事)
注意すべき違い
- contributorティア — 約21分の1の単価と引き換えに、入力と出力が学習に使われます(記事)。Claude 側の通常のAPI利用にこの形の交換条件はありません
- 起動時に Claude Code の個人ルールを読み込む — 実測記事のとおりです
使い分けの考え方
単価だけを見れば Muse Code の標準ティアは Claude Opus 5 の4〜6分の1です。一方でベンチマークは提供元公表値でも下回ります。したがって「難しい判断や手戻りコストの高い作業」と「量が多く判断の少ない作業」を分けて考えるのが素直な整理になります。
実際の総額は「単価 × 消費トークン」で決まります。単価が4分の1でも試行が3倍になれば差は縮まります。導入判断の前に、自分の典型的な作業で消費量まで測ることをおすすめします。